【ニュース】EC-Council「Certified DevSecOps Engineer(312-97)」最新動向──AI時代の安全なソフトウェア供給をどう実装するか
EC-Council認証資格は、ソフトウェア開発と運用の両面でセキュリティを組み込む「DevSecOps」人材の育成を目的に、Certified DevSecOps Engineer(C|DSE/試験コード 312-97)の出題範囲を順次アップデート中。生成AIや自動化テストの普及を受け、パイプラインのセキュリティ検証、SBOM活用、秘匿情報管理など“実装寄り”のスキルが一段と重視されている。
背景:生成AIの普及で「コードは速く、リスクは増える」
生成AIによるコード補完?自動生成の利用拡大で、開発速度は向上。一方で依存関係の脆弱性混入や誤用ライセンスなどのリスクが目立つ。
企業では、AI支援のコードレビューとSAST/DAST/IAST/SCAの多層スキャンを、CI/CDに常時組み込む動きが主流に。
C|DSEは、これらの実務を設計?運用まで横断して扱うのが特徴。クラウド、コンテナ、IaC、シークレット管理、監査証跡までが評価対象となる。
試験トピックの注目点(日本企業での関心が高い領域)
1. セキュアなCI/CD設計:ブランチ保護、署名付きコミット、アーティファクト署名、RBAC最小化。
2. コンテナ/クラスタ防御:イメージ署名とポリシー、KubernetesのAdmission制御、実行時保護。
3. IaCと構成ドリフト検知:Terraform/Ansible等のスキャン、PRゲートでの自動ブロック。
4. SBOM & 依存関係管理:SCAでCVE監視、ライセンス適合、サプライチェーン可視化。
5. AI活用の実務:AIでの脆弱性説明要約、修正PRの雛形生成、誤検知トリアージの自動化。
6. 運用?監査:セキュリティメトリクス(MTTR/修正率)と監査ログの整備、証跡の継続的評価。
学習の進め方
誤検知のパターン化:SAST結果をAIに渡し、「本当に修正が必要か」「設定で抑制可能か」をカテゴリ分け。
修正提案の自動ドラフト:脆弱性ID+該当コードを入力し、“安全な置換案+テスト観点”を生成。必ずペアレビューで検証。
和英用語の橋渡し:日本語→英語での用語ゆらぎをAI辞書に蓄積(例:署名付きコミット / signed commit)。試験でも用語正確性が得点差に。
受験者の声から見える“つまずきポイント”
「ツール名の暗記に偏り、設計原則を問う問題で失点」
「シークレット管理(環境変数?Vault?KMS)の比較が曖昧」
「ポリシー?アズ?コードをCI/CDに入れる流れを説明できない」
→ 単なるコマンド暗記ではなく、パイプラインに“どこで?何を?なぜ”入れるかの理由付けが鍵。
日本語学習者向けには、ktest(日本語サイト)で日本語版/英語版の練習用問題集(PDF版/ソフトウェア版)が用意されており、オンラインで日本語?英語ともにダウンロード可能。実務の設計メモと併せて活用すると復習効率が上がる。



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